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生徒たちへ 今すべきこと

 これは僕の教室に通ったことのある生徒たちへ

 このコロナ騒動の最中だからこそ思い出して欲しいことです。

 世界中で研究が盛んに行われていますが、僕ができることは心的ストレスの軽減、また心理的に安定したバランスを保ち、抵抗力の向上とストレッシャーの回避を援護することです。

 現在、ハーバード大学でも盛んに研究や対策が行われています。

 これまで教えたことのある、マインドフルネス、僕のところでは瞑想として少しずつ全員に体験させた方法は、このような時に効果的です。

 ハーバード大学のある研究者は、「私たちは毎日世界からパラダイムシフトを投げかけられているようなものだ」と言います。

 僕たちは、この危機的な状況を正しく理解し、また乗り越えていかねばなりません。

 ハーバード大学の疫学研究者Karmel Choiは、ストレスを感じる引き金となる四つの要因を上げます。
 新規性、脅威、予測不可能性、および制御の欠如。これらは今回の騒動に全て当てはまります。

 そのストレスがどう形となるかは、反応タイプによって異なります。
 感情的、身体的、認知的、行動的の四つの形となって表れると彼女は指摘します。

 この状況下でのストレスを回避また軽減し、身体的抵抗力を高めることは非常に重要です。

 僕のところでも急遽、いつもの教室とは別に希望する人が参加できる極少人数の「ストレッシャー軽減のための日」を設けようと思います。

 僕は人がストレスを感じるストレッシャーに非常に強く、また驚異的に快復力が強いとされるパーソナリティです。
 僕自身も現状を体験しつつ、自らがバランスを取ろうとする行動に注目し、何が効果的かを分析しています。

 これまで体験した生徒たちは、とりあえず僕のところで教わったいくつかのことを思い出し、実行してください。

 ひとつは瞑想です。
 思考をせず、脳に気を取られず丹田のあたりに集中しましょう。
 感じるように音を聞き、目は閉じた方がよければ閉じても構いません。
 極自然なスタイルを取るならば、力を抜き、仏像のように少し目を開けた状態になるでしょう。

 より自然に近づくよう、体から緊張してしまう力が胸のあたりから全て抜けていくのをイメージし、リラックスしてみましょう。

 そのままただじっとしばらく時間を過ごしましょう。
 少しずつ長い時間、そうしていられるように鍛錬していきましょう。

 また、日常の生活の中で、僕が教えた「お茶を楽しむ」のゆっくりとした時間を取りましょう。

 丁寧に、五感で感じながらゆっくりとお茶を飲む時間を設けてみましょう。

 そして、目を閉じて深呼吸をしてみましょう。

 深呼吸をし終ったら、目を閉じたまま、自分自身が気分の良くなる風景、天国のように感じる美しい風景をイメージし、今そこにいるのだと感じてください。

 自然と口元がゆるみ、微笑んでいることでしょう。

 つい下を向いてばかりいるようならば、上を向いてみましょう。

 目を閉じ、額にある目で空高くを見上げていることをイメージして、空のずっとずっと高いところを見てみましょう。

 このように、日々バランスを取ることを意識してみましょう。

 心的ストレスは身体的抵抗力を弱めます。

 今は身体的抵抗力を高めることが非常に大切なので、意識して教わったことを実行してみてください。

 忘れてしまった、そんなことあったっけ?

 と思う生徒は、これを機に「先生は天才だった。私が愚かでした。」と反省しましょう。

 僕が教えてきた、ただ楽しんでいるだけのような何気ない時間は、全て普段のストレッシャーから身を守るために役立ちます。

 何気ない日常を過ごしながら、外的ストレスによってもたらされるエネルギーの減少を回避しましょう。

 また、人との関りも大切です。

 家族と抱き合い、人と笑顔で接しましょう。

 人に優しくし、エネルギーが偏って蓄積されないよう、常にバランスを取りに行きましょう。

 ナルシシズムに浸るときほど、人はバランスを失います。

 人は防衛的になることもありますが、そのバランスが一方に向かうことに問題があります。

 能動的に過ごすことで、より内側からのエネルギーは増幅します。

 自分の側に他人を引き寄せようとする行動は、外からのエネルギーを自らに取り込もうとする行いです。
 自分から外側に対して働きかけるエネルギーの必要性がありませんから、自ら生み出す必要もなくなっていきます。

 もらうためには自分が生産する必要がありません。
 生産性を高めるためには、外側に良いエネルギーを送れる働きかけを能動的に行うことです。

 そして、この状況下では室内にいる時間が多くなるとは思いますが、この状況も解釈を変えていくことで楽しむ努力をしましょう。

 どうにもならないことを悩んでいても時間は無駄になります。

 どうにもならないことから目を離し、自分自身が気分の良くなる時間を過ごせるよう意識してゆっくりリラックスできる時間を楽しんでください。

 ちなみに、先生はこれだけの状況はなかなか体験できないと喜んでおります。

 問題は山積みですが、こんな時にこそ、打開策は必要であり、こんな時にこそ、必要性から新しい何かを生み出すチャンスであると僕は考えます。

 この状況がいつ終わるのか、と悩むことなく、この状況でもうまくやっていく方法は何か?を考えていけば、こんな時だからこそ、皆の助けになる方法が編み出せるかもしれません。

 この監視社会の仕組みをうまく僕たち自身が使うことにより、遠く離れた場所と様々なものを共有し、僕たちは僕たち自身の力でこの状況を打破し、また後に良い効果をもたらすことが可能になるでしょう。

 僕たちは自分自身が他人とは違うのだと受け入れ、その事実をありのまま認識することで自分を区別できるようになります。

 自分と他人の違いをより自覚していくことで、自分自身の必要性も強く感じることができます。

 優劣を競うことなく、違いをより知っていくことにより、使命感を感じることができます。

 自分自身の使命を知れば、きっと自分も役に立つと実感し、能動的な意思が生まれてくるでしょう。

 生徒の皆さんが、離れていても安寧であることを先生は願っています。

 学んだことを生活に活かし、心的、また身体的抵抗力を高めていきましょう。