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やりたいことをして生きるためにはどうしたらいいのか?
我慢して仕方なく仕事をしては、自由時間に現実逃避…という人が現代社会には大変多いです。 「好きなことをしている人はいいよな」と思っても、なぜ自分にはできないのかの理由は大抵「自分には~がないから」です。
しかし、そんなことは実は関係ないのです。
やりたいことをして生きるためには、特別好きなことも、得意なことも、また大金も必要ありません。
かくいう最上も、今しているこの心理の仕事は夢中になってこればかりやっているものの、実はやりたいことではありませんでした。
心理学なんてちっとも興味はなかったし、こんな内容だと知りもせずもっと占いめいたものだと思っていました。自己啓発というものも知りませんでした。
「これだ!」と思ってやり始めたわけではありません。
「こんなはずじゃなかった、こんな風になるなんて子供の頃も若い頃も思ってもいなかった」という絶望的な今に至っていることに気づき、「これからいつか」の全てを諦めただけです。
「なりたいものになる」を諦めて、「やれることをやる」に変わっただけです。
それまでは「自分もいつかはあんな風に」という漠然とした願望がありました。
それも「これ!」という明確なものがあったわけでもありません。
なんとなく思い描くふわっとしたイメージで、自分でも説明できない「社会的にそれなりにマシな何か」になろうとしていました。
そのために計画的に何かをしていたわけでもなく、ちょっとしたことでいちいち「それなりにマシなやつ」を選んでいる程度の、率直に言って無意味な日々を送っていました。
自分にはもう「いつかは」と夢見るいつかはない、いつかは既に今のことなのだ、と気づき絶望しました。
子供の将来を想像した時に、これではダメだと痛感しました。
「俺は結局、思ったことなどひとつもできない人間だった。理想的なことなどなにひとつできなかった。」
自分の失敗を認め、大事なことは何か考えました。
親子仲良く生きて、幸せな家族の中で死んで行くことだ、と目的を明確にしました。
これからは「できることをしよう」と決意し、家族の幸せを第一に考え、わからないこと知らないことは調べ、学び、人に頭を下げ、少しずつ少しずつ計画的に生きるようになりました。
僕の目的は「家族仲良く生きていくこと」です。
そして社会に対しては、「皆が仲良く生きていくために必要なものを生み出す」ことが目的です。
自分ではない何かになろうとしても、なれないのです。
本当の自分はこんなものじゃない!と思っているその往生際の悪い自分が、自分なのです。
もっとすごい何かができると思っていた。
人間みなそのように思います。傲慢なナルシシズムは現実を経て絶望のうちに終わるものです。
「実際に生きてみて、どうであったのか」
その現実が全てです。それが結果です。
自分がやらねばならないことを自覚し、何かになることを諦めた時に「なにもかも終わりだ」と絶望した先に光明は見えてきます。
「生きてていいことなんてなんにもなかった、なんにもできなかった。」
悔やんでも悔やみきれないような現実に直面した時、諦めるのではなく「既にもっと前に、諦めてこの人生を生きてしまっていたのだ」と気づくのです。
こんな自分にはどうせ何もできないから……
そのスタートが既に「諦め」なのです。
皆さんも、諦めた人生を諦めて、自分として生きることを諦めないでください。