日記, 無料

これから幸せになる人は、現実を生きる人

 親子問題に固執することは、よろしくないと思っている。
 大事なことは、成長しながら生きていくことである。

 今日、ある生徒は現実に気付いた。

 一瞬にして視界が開けたような体験をした。

 「自分が気づくだけで終るのだ」

 ということが、わかったようだ。
 何も起きなくていい。何も変わらなくていい。ただ気付くだけ。

 「よくやった」

 と一通り様子を確認して声をかけたが、本当によく頑張った。

 頑張れ、と言われたら、「気に入られるために」「褒められるために」にすぐ変換してしまう神経症者だが、よく僕の話を「仕組みを話している」という姿勢で聞き続けてくれた。

 先生は、例え飯を食いながらだろうが、酒を飲みながらだろうが、テーブルの上に物を並べて説明する内容は、まともだ。

 本当に、よくやってくれた。僕もちょっと泣きたい。

 ここまで導いて来ることが、どれ程困難か。

 「本物のコミュニケーション」を取ると、人は爆発的に成長する。

 そのために、僕は直接コミュニケーションするための教室を開いている。

 真実で会話している人、があまりにも少ないからだ。

 実際、僕はかつて相棒と出会った時、爆発的に変化した。
 出会う前の自分とは別人というくらい変わった。
 それまでは「自分はこれこれな人間だから」と決めつけていたことが沢山あったのに、自分自身へのイメージが一新した。

 これが俺なのか?

 と不思議に思うくらいだが、その自分の方がピタッと自分に合っていて、「これが俺だ!」と実感する自分になった。

 最初は相棒に嫌悪感を持っていた。
 不良で、乱暴そうな感じだった。

 自分とは正反対に見えた相棒は、僕が「こうであってはならない」と思っている「自分の姿の投影」であった。

 相棒が、僕を導いてくれた。
 感謝している。感謝してもし尽せないほど、彼は僕の人生の恩人だ。
 唯一無二の友人に出会い、人生は変わった。

 「こんなに毎日楽しくて、もうすぐ死んでしまうのではないか」

 と心配になるほど、毎日が楽しかった。
 特に何も変わったことは起きていないのに、僕は楽しみで仕方なかった。
 明日また、相棒と討論をするのが。

 僕は、「今、いける」と思ったら何時間でも話をする。

 駄目な時もある。だが、今日は本当に生徒が良く頑張ってくれた。

 本当にありがとう。

 こちらにもわからない。いつその時が訪れるのかは。

 ただ、一瞬にしてパーンとはじけるように気づくのだ。

 僕にはわからない。だが、本人の脳内では革命的なことが起きた。
 神経細胞は再生する。

 単純に言えば、若返りを起こす。

 これから、生徒の人生は変わるだろう。

 過去の認識は変わった。認知は正された。

 最初の一歩が、やっと。

 やっと。

 神経症者は、「嘘の回復」までしてしまう。

 自分が変ったふりまでするのだ。そこまでして人に気に入られる自分になろうとするのだ。

 だが、今日は違う。

 本人の口から聞いてもいない、気付かなければわからないことがスラスラ出てきた。

 そして驚き。

 だが、まだ押す。

 ここでかじ取りを決して間違ってはならない。

 人生の大転機なのだ。

 始まるか、懺悔の時。

 悔い改めの川。

 渡ってくれ、地獄の川。

 脳内で起きる過去の認識のドミノ倒し。

 そして気づけば、もう違う世界にいる。

 僕の人との接し方の、本質的なやり方、を説明した。

 10歳の時からずっとこれを繰り返しているのだと。

 だから、人のことがわかるのだと。

 だから、人間性心理を学んだ時、「そんなこと当たり前だ」と思ったのだと。

 30年、僕は人生を生きながらずっと人間を観察している。

 好きになるとは、ただ知るだけ。

 知るだけを繰り返し続けている。

 だから僕は人間が好きなのだ。

 よくやってくれた。

 本当によくやってくれた。

 よく、俺を信じてくれた。

 どう考えても、僕を怖がっていなかった。

 それまでのコミュニケーションが必要だった。

 何よりも、本人の人生経験が必要だった。

 これまで様々な経験をしていること。

 経験が満ち足りて、気付きは行われる。

 経験不足の人に、説明だけしても気づきは起きない。

 逆に、後から経験して気づくことも多い。

 今まで「好きだから」の理由でやってきたこと、無意味ではなかったぞ。

 それがあっての、気付きなのだ。

 おめでとう。

 ここから人生は、本当に開始されるのだ。